2006年ベスト・コンサート&オペラを選んでみました

2006年12月30日

 今年も、いろんなコンサートやオペラに行きました。
 それぞれに感動や喜びがありましたが、その中でも印象深かったものを、それぞれの分野でベスト5にしてみました(専門家による評価とは違って、もっぱら私個人の好みや印象だけで選んでいます。海外で聞いたものは除きました。人の名前は敬称を略させていただきました)
 
オーケストラ・コンサート
1 マリス・ヤンソンス指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ@サントリー・ホール(11月30日)
 ドヴォルザーク 交響曲第9番新世界より
 ストラヴィンスキー 春の祭典
(やはり今年もヤンソンス様! ドヴォルザークに涙腺を刺激され、ストラヴィンスキーには血が沸き発つような興奮を覚えました)

2 ロジャー・ノリントン指揮 NHK交響楽団@サントリー・ホール(11月2日)
 モーツァルト 交響曲第39番ほか
(驚愕というか、衝撃的かつ感動的な演奏会。まったくヴィヴラートをかけないヴァイオリンの高音の美しさに胸キュンでした。N響って、本当に素晴らしいオケだったということを再認識。木管もすばらしかったです。あと、ティンパニも。第3楽章ではノリントンは指揮をしながら踊っていました)
 
3 ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス@サントリー・ホール(11月21)
 ヘンデル オラトリオ「メサイア」
(待望の来日。日程が合ったのがこの日だけだったのですが、十分に堪能しました。この曲は、古楽奏法の方が絶対いいですね)
 
3 大野和士指揮 東京都交響楽団@サントリーホール(7月18日)
 モーツァルト 交響曲第31番
 ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番
   (Vl 庄司沙矢香)
 ストラヴィンスキー 「火の鳥」
(以前、大野さんの首の故障でキャンセルになってしまった都響&大野さん&庄司さんの組み合わせにによる演奏会。どれもすばらしく、至福のコンサートでした。この組み合わせで、ぜひまたやって欲しい)
 
5 ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団@ミューザ川崎(11月7日)
 ベートーヴェン 交響曲第7番ほか
(モーツァルトの39番も、もちろん上手なんですけど、ノリントン&N響の圧倒的に素晴らしい演奏を聞いた直後だったので、正直に言ってそれほど印象に残りませんでした。それよりベートーヴェン! 川崎まで聞きに行ってよかった!!)

5 リッカルド・ムーティ指揮東京オペラの森オーケストラ公演@東京文化会館、すみだトリフォニーホール(4月6日、8日)
 ヴェルディ 「レクイエム」
(ソリストの豪華なことったら。ソプラノ=フリットリ、メゾ=グバノワ、テノール=サッバティーニ、バリトン=ダルカンジェロ。合唱も素晴らしかったです)

 
オペラ
1 メトロポリタン・オペラ日本公演@東京文化会館(6月)
 モーツァルト 「ドン・ジョバンニ」
(ルネ・パーペ、アンナ・ネトレプコ、マグダレナ・コジェナーがとりわけ素晴らしかったです。指揮者のレヴァインがケガで来日できなかったのが残念でした。同時期に来日したメトvsボローニャ。どちらも豪華なキャストで楽しめましたが、同じ時期に、高額な公演が重なるのは辛かったです。主催者同士で話し合って、時期をずらすとかしてもらえると助かります。こちらの公演を1位にしたくなったのは、作品の力ゆえかもしれません)
 
2 ボローニャ歌劇場日本公演@オーチャード・ホール(6月)
 ドニゼッティ 「連隊の娘」
(フローレスのハイC連発もすごかったですが、プラティコ、オブラスツォワなどの脇役陣がとてもよくて、合唱も、演出も言うことなしでした。ボンちゃんの復活もうれしかったです)
 
3 ボローニャ歌劇場日本公演@びわ湖ホール(6月)
 ヴェルディ 「イル・トロヴァトーレ」
(東京公演では歌い手の調子にばらつきがありましたが、びわ湖では全員がベスト。アラーニャの輝かしい声とコルネッティの迫力ある歌で、ヴェルディの魅力をたっぷり味わえました)
 
3 フィレンツェ歌劇場@東京文化会館(9月)
 ヴェルディ 「ファルスタッフ」
(なんといってもバルバラ・フリットリのアリーチェが最高でした。ボンファデッリは本当の娘みたいに愛らしかったです。ライモンディは役にぴったり!メータの指揮はさすが!)

3 二期会@新国立劇場(4月)
 モーツァルト 「皇帝ティトの慈悲」
(コンヴィチュニー演出がさえ渡っていました。この作品をナマで見るのは初めて。ちょっと退屈だと思っていた作品が、実はこんなに面白く素晴らしかったものだとは……。特に、クラリネットの使い方が素晴らしく、音楽をヴィジュアライズするというのはこういうことだと思いました。最近流行の、演出家が自分をアピールするような演出ではなく、音楽を今に生かすとこうなる、という秀逸の演出でした。望月哲也、林美智子、林正子ら、二期会の若手歌い手のパフォーマンスには、聴き応え、見応えがありました)

 二期会@東京文化会館(7月)
 プッチーニ「蝶々夫人」
(木下美穂子、福井敬、直野資、永井和子らソリストが素晴らしいのはもちろんのこと、ロベルト・リッツィ・ブリニョーリの指揮の素晴らしさが際だっていました。2月の『ラ・ボエーム』の時とは別人のように、生き生きした音楽を東フィルから弾き出していました。最終日は、朝、尿道結石で病院に担ぎ込まれ、副指揮者で幕を開けたが、治療を終え、2幕には劇場に駆けつけて指揮台に立ちました。指揮者が変わると、演奏がこんなにも違うということを、まざまざと知らされました。ブリニョーリに特大の”あっぱれ!”を差し上げたい)

 ベッリーニ大劇場日本公演@東京文化会館(6月)
 ベッリーニ 「ノルマ」
(大好きなこの作品。テオドッシュウの歌と演技に惹きつけられました。パラチオスのアダルジーザにも納得)
  
 
その他のコンサート
1 チェチーリア・バルトリ&チョン・ミョンフン デュオ・リサイタル@オペラシティ(3月27日)
(サントリーホールでの公演の時には体調を崩していたバルトリも、オペラシティ公演では復活。本当にすごい!としか言いようがありません。ミョンフンのピアノも絶妙でした)

2 ブロンフマン・シャハム・モルク トリオ@サントリーホール(5月28日)
 シューベルト ピアノ三重奏曲第1番
 チャイコフスキー ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」
(今、最も輝いている若手ユダヤ人音楽家によるトリオ。たった一回のコンサートしかやらないなんでもったいない! 今度はこの組み合わせでモーツァルトが聞きたい!)
  
3 イアン・ボストリッジ リサイタル@オペラシティ(11月14日)
 シューベルト 「冬の旅」より
 ブリテン 「冬の言葉」
(理知的で純なテノールに、心が浄化されるようでした)

4 サントリーホール20周年記念ガラ・コンサート(10月9日)
 出演 ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ
    ジュゼッペ・サッバティーニ
    ニール・シコフ
    ニコラ・ルイゾッティ指揮 東京交響楽団
(本当に楽しく心躍るコンサートでした。サッバティーニのコントラバスとルイゾッティの歌もお見事)

5 ヨーヨー・マ&エマニュエル・アックス デュオ・リサイタル@サントリーホール(11月6日)
 ベートーヴェン チェロ・ソナタ第1番 
                第4番
                第3番ほか
(大好きな3番が、この組み合わせで聞けたので大満足。たった二人で、広いホールを豊かな音楽で満たしてくれました)

 

 


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