CDが出ました!
2005年10月23日
……と言っても、私が歌っているわけではありません、ご安心を。
私が、初めて企画したCDが発売された、というお知らせです。
こんなCDがあったらいいなあ……
そう思ったのは、アメリカに住む男性の友人二人から、相次いで「子どもが生まれた」という連絡をもらった時でした。
子守歌は子どもが接する最初の音楽。そう考えると、とりわけ外国で育つ子どもには、きれいな日本語で歌った、美しい子守歌を聴かせたいなあと思いました。
しかも私の友人は男性ですので、お父さんが歌って聴かせるイメージで(それにプラス、本人にも一つか二つ覚えて子どもに歌ってあげて欲しいなという気持ちもあって)、男の歌手による子守歌のCDを探したのですが、どうしても見つかりませんでした。
女声のものはあるのです。やはり、子守歌というとお母さん、だから女声で、となるのでしょうか。
でも、今やお父さんにも育休を、の時代です。男の歌手による子守歌集があってもいいのではないか、と思いました。
その時は自分で企画書めいたものをパパッと書いて、「こんなのあったらいいと思わない?」などと友達に見せて終わってしまいました。
その思いつきが、具体的な形になったのは、昨年宮本益光という若いバリトン歌手に出会ってからです。音楽と言葉についてのエッセイを読んで、面白いな、 と思いました。会って話をしてみると、自分でオペラの訳詞をしたり、字幕を書いたりしたこともあるそうです。そのうえ元々は学校の先生になりたくて音楽の 勉強を始めたというくらい子ども好き。それから実際に歌を聴いてみたら、日本語の発音もとってもきれい(クラシックの歌手では、日本語の歌があまり得意でない人って、少なくないのです)。高めのバリトンで優しい声をしていますし、彼の年齢は初めてお父さんになる層に近いような気もしました。
この企画のことを話してみたら、「やってみたい!」と。それで、いよいよ眠っていた企画は動き出しました。
子守歌だからと、子供だましのものにはしたくありませんでした。子どもに聴かせるものだからこそ、本物のいい音楽を、と思いました。

それで、ピアノは寺島陸也さんにお願いしました。寺島さんの演奏は何度か聴いていますが、合唱やオペラで弾かれるピアノが素晴らしいのです。作曲家でもあり指揮者でもあるからでしょうか、歌い手の声と合わせて一つの美しい世界を作り上げる格別の才能をお持ちの方です。
個人的に面識はなかったのですが、私の思いをひたすら書いて、手紙を送りました。この熱烈ラブレターに込めた思いを汲み取ってくださって、すぐにOKをいただきました。
制作は、ユニバーサル・ミュージックにお願いしました。
クラシック・ジャズ部門の責任者の方が、説明を聞いて、即座に「やりましょう」と言ってくださいました。
外国曲と日本の曲はだいたい半々のつもりでしたが、外国の曲にはきれいな日本語の歌詞が必要でした。これまで別の歌詞で歌われてきたものにも、今の時代にふさわしい、新たな訳詞が欲しいな、と思いました。
それも、最初から松本隆さん、と決めていました。
松本さんというとポップスの世界で有名な方ですが、クラシックにも造詣が深く、シューベルトの『美しき水車小屋の娘』の日本語詞を作られ、福井敬さんの歌でCDが出ています。これが本当に素晴らしいのです。
それで事務所をお訪ねして、お願いをしました。松本さんもまた、即答してくださいました。
そして、素晴らしい詞を書いてくださったのです。
レコーディングは今年の7月、山梨県のホールで行いました。松本さんも立ち会って、的確なアドバイスをしてくださいました。
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| 一曲ごとに綿密な打ち合わせ(左から寺島、宮本、松本の3氏) |
いよいよそのCDができあがり、発売されました。
最初は、幼い子どものために、という気持ちで出発した企画ですが、できあがってみると子どもはもちろんですが、大人が一日の締めくくりを安らかな気持ちで迎えるのにもぴったりの一枚になりました。
忙しい現代人に癒しのひとときを。
そんな要請にもお応えできるものに仕上がりました。
お友達の出産祝いに、そしてご自身の癒しのために、『おやすみ』をどうぞ。
ユニバーサル・ミュージックのサイトで視聴もできます。
こちらからどうぞ
松本隆さんと私の対談が、松本さんのサイト『風待茶房』に載りました。
こちらでお読みいただけます
ご注文は、近くのCDショップで。あるいは、インターネットでも例えば次のようなところから買うことができます。
タワーレコード
HMV
アマゾン












